このページを見ているあなたは、きっと読書が嫌い、あるいは苦手なのだろう。
・文字を読むのが苦手
・途中で飽きてしまう
・文章が頭に入ってこない
そんな様々な理由で読書をしない人がいる。
そこで読書嫌いのあなたに質問したい。
あなたはもしかして、本の隅々まで、一語一句もらさずに読もうとしていないか?
この質問にどきっとした人は、これから伝えることをよく読んで実践してほしい。
なお、読むのが苦手な人は赤字だけ読めばそれでいい。
一字一句漏らさずに全文を読むのはやめよう
読書が嫌い、苦手な人の多くはすべての文章を読もうとしているから、読み切れなくなって途中で飽きてしまうことが多い。
だがそれを解決するのは簡単だ。
全て読むのをやめればいい。
ただそれだけである。
「全部読まないなんて、読書じゃない!」
そう思う人もいるだろう。
だが、思い出してほしい。
かつてこんな文章が流行ったことがあったことを。
こんちには、みさなん、おんげきですか?こよのうに、もじのじんばゅんを、いれかてえも、よめちいゃますよね。
文字の順番を入れ替えても、はじめとおわりだけが合っていれば意味が通じるという「タイポグリセミア」という現象である。
これが読めるということは、つまり人間は言葉の一字一句を読んでいるわけではないということ。
だとしたら、全文を読まなくても文の最初と最後だけを把握すれば、おのずと内容が頭に入ってくるということだ。
読書が大好きだという人も、決して一字一句漏らさずに読んでいるわけではない。
情景描写はとばして、台詞だけ読もう
さて、続いて少々極端なことを言おう。
本を読むときには「」の中だけ読めば、だいたい話がわかる。
つまり、登場人物の台詞だけ読めばいい。
たとえば次の文章。
昨日までの悪天が嘘だったかのような、青空が広がっている。
俺の落ち込んだ気持ちも、すべて吸い込んでくれるような透き通った空。
いつもよりゆっくり歩く通学路で、後ろから声をかけられた。
「はるくん、おはよっ」
俺はため息をつきながらゆっくり振り返った。
「おはよ」
「なに、どうしたのその顔!元気ないじゃん」
「うっせー、なつみには関係ないだろ。ほっとけ」
文章の出来はともかく、色を付けた台詞だけ読んでほしい。
台詞だけ読むと
・時間帯は朝
・はるくん、という男が出てくる
・はるくんは元気がない
・なつみ、という女が出てくる
・なつみはとても元気そう
ということが分かるだろう。
それだけ分かれば、正直あとの描写は読まなくてもいい。
読まなくても「青空」「通学路」「ため息」などの単語さえ目に入れば、あとは頭が勝手に想像力で補ってくれるからだ。
キャラ読みだけでも楽しめる、それが読書
きっと普段読書をしない人は「キャラ読み」という言葉を知らないだろうから、少し補足をさせていただく。
キャラ読みとは、作中の登場人物の台詞や心情描写のみを読んで、本文で語られる歴史や背景はまるで無視する読み方だ。
たとえば、有川浩さんの「図書館戦争シリーズ」が良い例だ。
図書館戦争では、大きく2つのことが語られている。
①本を守る側と本を狩る側の対立(難しい部分)
②その戦いを通じて成長していく上司と部下の恋(簡単な部分)
この②だけ、つまり登場人物の心情のみを追っていくのがいわゆる「キャラ読み」である。
○○年にこういう法律ができたから対立してて、さらにどこそこで事件があって・・・みたいな部分はまったく読み飛ばして、惹かれ合う上司と部下の恋の行方をメインに読み進める読み方、ということだ。
「キャラ読み」には賛否両論あると思うが、わたしはこの読み方に賛成である。
本を読むというのは自由に感想を持つことであり、読み方を人から強要されることは決してなく、自由に読むことこそが読書であると考えているからだ。
だから、キャラ読みで楽しめるのであればそれでいい。
読みたいところだけ読めばいい。
必ず2回読む、それが自分流
ところで、わたしはどんな読み方をしているのかというと、本を買ったら必ず続けて2回読む、ということをしている。
1度目は先ほど紹介した「キャラ読み」をする。
2度目は、1度目で読み飛ばした部分や情景描写の細かいところまで読む。
なぜ2回も読むのかというと、とりあえず早く結論が知りたいからである。
結論を知ったうえで2回目を読むと「この人は最後こうなるから、ここでこんな行動をしたのか」などと確認する作業ができる。
これがわたしなりの読書スタイルである。
読書に正解はないので、真似したい方はどうぞ。
まとめ。読書が苦手なら読みたいところだけ読もう
読書が苦手、嫌いな方へ。
読書は、はじめからおわりまで全て読むことではない。
読みたいところだけ読めばいい。
難しいと思う部分は飛ばせばいい。
もっと自由に、読書を楽しんでみてはいかがだろうか。
【好きな本を紹介したい人、集まれ!】
読書好きな人に、おすすめのメディア「ブックレコメンド」。
紹介したい本と、次に読む本をセットで紹介している、ちょっと変わったメディアです。
人にすすめたい本があるけど、発信する場所がない!
わたしの好み、だれかに届けー!!
と熱い思いを持っている方、ブックレコメンドでは寄稿者を募集しているので、ぜひ応募してみてくださいね!
【ブックレコメンド寄稿の概要】
・寄稿者は、一度に3種類の提案が必要
・課題図書があるので、それを最低1冊は含めること
・原稿料は500円から1000円
応募はこちらから▼
サイトをのぞくだけでもおもしろいので、ぜひご覧ください!