※2019.02更新
良い天気!今日は写真たくさん撮るぞ!!
と意気込んで撮影するも、せっかく撮った写真を見てみたら真っ白・・・
なんて経験ありませんか?
写真が白くなる現象を白飛びといいますが、今回はそんな白飛びにならないための方法をご紹介していきます。
どうしたら白くなくなるのか分からないし、そもそも原因も分からないから対処しようがない・・・
そんな方は必見です!
目次
写真の明るさを決定する三大要素って?
写真の明るさを決定するのは
・ISO感度
・絞り
・シャッタースピード
の3つの要素の組み合わせです。
写真が暗すぎる、明るすぎるときはこのどれかの数値を調整すれば、適正な明るさにできることがほとんどです。
白飛びしている場合、まずはこの3つの数値がおかしくないかを確認しましょう。
それぞれの数値を下げるのか上げるのかは、この記事の最後で紹介していますのでご確認ください。
そもそも白飛びの原因ってなに?
白飛びとは、本来白色ではないものが白く見える現象のことです。
以下の写真をご覧下さい。
アスファルトの道路、家々の壁、空が、本来はそれぞれ異なる色であるはずなのに、全て白くなってしまっています。
白飛びの原因としては
・露出オーバー
・ISO感度の数値が大きすぎる
・撮りたいものの明暗の差が大きすぎる
などが挙げられます。
白飛びすると補正しても修正できない?
白飛びの最もやっかいな部分は、露出アンダー気味の写真(暗めの写真)はあとから補正をすれば適度な明るさに修正することができますが、白飛びしてしまった写真は白くなった部分の色の情報がないので、修正しても白いままになってしまうことです。
白飛びすると色の情報がなくなる
つまり上のイラストで補足すると、茶色の家やオレンジの太陽は色の情報があるので、補正をすれば濃くも薄くも出来ます。
しかし「濃い白」や「薄い白」なんて色は存在しないので、白くなってしまった背景は補正をしても濃くなったり薄くなったりすることはありません。
では先ほどの写真を例にして比べてみましょう。
▲これが元々の写真です。
空の青色を目立たせたいと思い、青色に補正してみたところ…
山の色は変化しましたが、空の色は変わっていないのがわかりますか?
もっと分かりやすい画像も載せておきます。
▲上半分が元の画像、下半分が加工後の写真です。
上部中央、山と家の間の空の部分に注目してください。
上の写真と下の写真、どちらも白いままですよね。
このように、白飛びした写真は加工をしても色味を修正することが非常に難しいといえます。
不安ならRAWで撮影を
ただし、RAWで撮影している場合は、加工で色味を補正することができる場合もあります。
RAWとJPEGのちがいについては、以下の記事を参考にご覧ください。


逆に、露出アンダーの写真はある程度まで修正をすることができます。
▲少し暗めな画像も…
▲違和感なく明るくすることができます。
白飛びにならないための対処法とは?
ここまででお伝えしたとおり、白飛びしてしまった写真は加工しても修正することが難しいといえます。
そのため、白飛びする前に対処しておく必要があります。
一枚撮ってみて白飛びするようでしたら、設定を変えなければなりません。
では、白飛びにならないための具体的な対処法を順番にご紹介します。
ISO感度を下げる
まずはISO感度を一段階下げてみてください。
快晴の屋外での撮影であればISO100~200でも十分です。
簡単な目安を載せておきますので、参考にしてください。
快晴の屋外…ISO100~400
日陰、曇り空…ISO400~800
明るい室内…ISO400~800
暗めの室内…ISO800~1600
夜、水族館などの暗い場所…ISO1600~3200
また、ISO感度の上げすぎは写真の画質の低下にもつながるので、なるべく小さい数値に設定することをおすすめします。
ISO感度について、以下の記事でさらに詳しく書いていますので参考にご覧ください。


絞りの値を大きくする
絞りの値が小さいとそれだけ明るい写真になってしまうので、F値を大きい値に変えてみてください。
ただし、背景をぼかして撮影したい場合には、絞りを大きくしてしまうとぼけないので、ISOやシャッタースピードで調整するようにしましょう。
絞りについては以下のページで詳しく解説しています。


シャッタースピードを速くする
シャッタースピードが遅いと、それだけ光を取り込む時間が長くなるので写真も明るくなります。
明るすぎる場合にはシャッタースピードを速くして撮影してみてください。
晴天時の屋外であれば、1/4000くらいまで上げても問題ありません。
シャッタースピードは、以下のページで詳しく解説しています。


露出補正をマイナスにする
露出補正はマイナス1下げるだけでもかなり暗くなります。
1段階ずつ調整してみてください。
上の画像の⑤の部分で調整できます。


測光モードを部分測光にする

人物を明るくするため、うしろの空が白飛びしています
逆光のときに人物撮影をすると、カメラは人物を明るくしようとするため、うしろの背景が白飛びすることが多くなります。
そんなときには測光モードを、部分測光に変えて撮影してみましょう。
測光モードは上記⑨から変更できます。
部分測光とは、人物も背景も適切な明るさに自動調整してくれる機能です。
設定を変えるだけで簡単なので、ぜひ試してみてください。
なお、測光モードについて、詳しくは以下のページで説明しています。


白飛び対処法のまとめ
白飛びの原因と対処法について紹介しました。
・ISO感度を下げる
・絞りの値を大きくする
・シャッタースピードを速くする
・露出補正をマイナスにする
・部分測光を使う
白飛びしてしまうときには、以上の5点を試してみてくださいね。
逆に写真が暗いときは「撮った写真が暗い!そんな時の対処方法」のページを参考にどうぞ!
白飛びも加工で補正することができます
ちむ 様
たしかに「加工しても修正できない」は言い過ぎでしたので、本文も訂正させていただきました。
今後もお読みいただけると幸いです。
ご指摘ありがとうございました。
[…] 撮った写真が白飛びする(白くなる)…その原因と対処法【一眼レフ・ミラーレス】 […]