※2021.02更新
アスペクト比とは、写真の縦横の比率のこと。
多くの一眼レフでは、初期設定で3:2になっている場合が多く、変更したことない!という人もいるでしょう。
このアスペクト比、実は写真の印象を決めるためにはとても重要なもの。
このページでは、
・写真のアスペクト比って何?
・それぞれの比率の特徴は?
・アスペクト比が変わると写真はどう変わるのか
・どの比率を選ぶべきか
以上のことについて、写真付きで解説します。
アスペクト比選びに迷っている方、必見です!
写真のアスペクト比と特徴
アスペクト比とは、写真の縦横の比率のことをいいます。
上の図のように、一般的な一眼レフ・ミラーレスに用意されているアスペクト比は
3:2、4:3、16:9、1:1
の4種類です。
アスペクト比3:2の写真の特徴
この4種類のうち、カメラでもっとも使われているのは3:2の比率。
ほとんどのカメラで、初期設定では3:2になっています。
この比率の特徴は以下の通りです。
・一番一般的な比率なので、見慣れていて安心感がある
・人間の視野にもっとも近い比率
・被写体の位置のバランスが取りやすい
3:2でプリントしやすいものは以下の通り。
・L判、2L判
・はがき
・A4、A3、B5、B3サイズなど
アスペクト比4:3の写真の特徴
アスペクト比4:3は、デジカメやスマホのカメラに多く使われています。
特徴は以下の通りです。
・3:2の写真と比べると少し窮屈な感じがする
・縦横比が小さいので、被写体がコンパクトに収まる
・3:2がスマートだとすると4:3はずんぐりした感じ
4:3でプリントしやすいサイズは以下の通り。
・四切用紙
・六切用紙
ただし、写真用の四切・六切サイズは、3:2に近い大きさになっています
アスペクト比16:9の写真の特徴
16:9の比率は、ハイビジョンテレビに近い比率です。
特徴は以下の通り。
・横長なので風景写真に向いている
・パノラマ風になる
・広い範囲を写せる
アスペクト比1:1の写真の特徴
1:1は、つまり正方形のサイズ。
Instagramの投稿でよく使うサイズです。
特徴は以下の通り。
・コンパクト
・被写体が多いとごちゃごちゃする
・中心が分かりやすい
・被写体が目立ちやすい
アスペクト比を変えて写真を撮ってみた
実際に写真のアスペクト比を変えて撮った写真を載せていきます。
3:2
もっともバランスがよいとされる比率。
風景写真も、被写体アップの写真も、見ていて安定感を感じられる比率です。
縦型の写真でも、違和感なく奥行きが出せて、余白も残せます。
4:3
中央に被写体を寄せて撮ると、まとまりが出てGOOD。
同じ写真を3:2で撮ると、左右の余白が大きくなりすぎてしまう可能性があります。
やはり中央に被写体を置くとバランスがよくなります。
広さを意識して撮ろうとすると、少しバランスが悪くなります。
広大さ、開放感を出すには、やはり3:2の比率のほうがおすすめです。
16:9
風景を撮るにはもってこいの16:9の比率。
広大さ、壮大さを表現するのにおすすめの比率です。
植物や花も16:9で撮影すると、開放感や空の広さなども伝えやすいです。
1:1
1:1は、とにかくコンパクトにまとまります。
左右と上下の比率が同じなので、奥行きのある写真よりは、見せたい被写体の単体写真と相性がいいです。
同じものの羅列も、1:1ならくどくなく、かわいらしい感じに。
ポートレートも被写体を真ん中に置けば、バランス良く撮影できます。
写真のアスペクト比はどれを選ぶべきか
それぞれの比率の特徴をまとめます。
3:2
・もっとも一般的で、バランスの取りやすい比率
・見慣れていて安定感、安心感が感じられる
・人間の視野に近い
4:3
・デジカメやスマホの写真の比率
・少しずんぐりした感じ
・被写体を中央に寄せるとまとまりが出る
16:9
・風景写真におすすめ
・広大さや壮大さが表現しやすい
1:1
・コンパクトでまとまりがある
・奥行きを出すには不向き
・かわいらしい感じを表現しやすい
それぞれ、異なる特徴があり、一概に「これがおすすめ!」とは言えませんが、あえていうなら「3:2」での撮影がおすすめです。
3:2がおすすめの理由
3:2の比率がおすすめの理由は2つ。
ひとつめは、一番バランスが取りやすい比率だから。
とくにカメラ初心者にとって、写真のどこに被写体を置くか、どういった構図で撮影するかを決めるのは、非常に重要な作業です。
関連記事>>>【カメラ初心者向け】写真の構図をマスターしよう!基本から応用まで9種類の構図を紹介
これから学ぶことが多い中で、あえて人と違う比率にする必要はありません。
撮影のしやすい3:2の比率でいろんな構図を試すことで、バランスの良い写真がどんなものか分かるようになり、技術力もアップします。
ふたつめは、真似しやすい比率であるから。
写真家の方の多くは、3:2の比率で写真を撮っています。
「こんな写真を撮ってみたい!」と思ったら、まずは真似するところからはじめましょう。
基本を押さえたら他の比率にもチャレンジしよう
3:2のアスペクト比に慣れてきたら、他の比率にチャレンジしてみましょう。
同じ被写体でも、アスペクト比を変えるだけで雰囲気が変わります。
写真に正解はないので、いろんなものをいろんな比率で撮影してみてください。
カメラのアスペクト比の変更方法
最後に、カメラのアスペクト比の変更方法を紹介します。
Canon EOSKissX7を見本とします。他の機種の方は「機種名+アスペクト比変更」で調べてみてください
まずはカメラのMENUボタンを押します。
左から4つめのカメラマークを選択すると、アスペクト比の項目がでてきます。
クリックするとアスペクト比の一覧が出てきますので、好きな物を選んでください。
アスペクト比の違いを理解して撮影してみよう!
アスペクト比の特徴と、選び方について紹介しました。
それぞれのアスペクト比を試して、どんな写真が撮れるのか確認してみてくださいね。
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カメラ初心者です。とても説明がとても分かりやすく、サイトのデザインもとても雰囲気が良く心地よく楽しく学べました。
これからも応援致しますし、何かしらの良い形で繋がることが出来たらと思います。
嬉しいコメントありがとうございます!なるべくわかりやすく、を心がけているので伝わって良かったです。
分からないことなどあればいつでもコメントください。またお役に立てれば幸いです。