※2020.06更新
・ISO感度の読み方が知りたい
・ISO感度ってどんな役割?
・カメラ設定値の目安が知りたい!
あこがれの一眼レフを手に入れて、いざはじめての撮影へ。
しかし、シャッターを押してはみたものの、真っ白だったり真っ黒だったり・・・
「明るさを変えたいけれど、どこをいじればいいのか分からない」
「どの数字を変えたら、写真の明るさが変わるの?」
このページではそんな不安を解消すべく、写真の明るさを調節する「ISO感度」について説明していきます。
カメラ初心者の方でも分かるように写真例付きで説明しますので、ぜひ最後までご覧ください!
ISO感度とは?
ISO感度とは、カメラが光を感じる度合いのこと。
つまり
・カメラがどれくらい周りの光を取り込むことができるか
・光を取り込むことで、写真がどれくらい明るくなるのか
を数字で表したものが、ISO感度です。
このISO感度には100・400・800・3600などの段階あり、数字が大きくなるごとにカメラが光を感じる度合いがよくなります。
つまりISO感度の数字が大きいほど、カメラが光を取り込みやすくなって写真が明るくなるということ。
写真が暗いな・・・と感じるときには、ISO感度を上げればいい、ということですね。
ISO感度を上げることを増感、下げることを減感といいます
ISOの読み方
ISOの読み方はさまざまありますが、「アイ・エス・オー」あるいは「イソ」と読む人が多いです。
「アイソ」と読む人もいますが「アイ・エス・オー」が一番メジャーです。
海外の方は「アイソ」と読む人が多いようです。どれも間違いではないので、好きな読み方でOK!
ISO感度が変わると写真の何が変化するのか
実際に写真で確認してみましょう。
ISO感度を変えると写真はどうなる?
ISO感度の数字だけ変えて同じものを同じ場所から撮影してみました。
ISO以外の設定は、絞り:F5.6・シャッタースピード:1/100・焦点距離:18mm です。
▲ISO:100
かなり暗いですね。背景が何なのかほぼ分かりません。
▲ISO:400
これでもまだ暗いですね・・・
▲ISO:1600
やっと明るくなってきました。
▲ISO:3200
ちょっと明るすぎるくらい。
▲ISO:12800
初めてISO12800を使いました。
普段の撮影ではまず使わない数値で、完全に白飛びしています。
ISO感度は写真の明るさを左右する
ISO感度のみを変えて撮影した5枚の写真。
見てわかるとおり、
・ISO感度の数字が小さいと写真は暗くなる
・ISO感度の数字が大きいと写真は明るくなる
ということがいえます。
ISO100とISO12800を比べれば、その差は一目瞭然ですね。
ISO感度の目安と考え方
写真の明るさを変えることができるISO感度ですが、実はとっても撮影環境に左右されやすいもの。
ISO感度は、周囲の明るさによって数値を変更する必要があります。
ISO感度の目安
ISO感度は、周りが暗ければ数字を大きくして、明るければ数字を小さくします。
一例としておおよその目安を挙げておきます。
・晴れた日の屋外→ISO 100~200
・明るい室内→ISO 400~800
・日陰や少し暗い場所→ISO 800~1600
・夜や暗い室内→ISO 1600~3200
もちろん、そのときの状況によって多少数字が前後しますが、一般的な基準として参考にしてください。
なお、ISO感度以外の数値の目安も知りたい方は、「【保存版】カメラ設定に困ったときに見てほしい設定値の目安」をご覧ください。
イルミネーションや夜景などは上げすぎないこと
上の写真のような、イルミネーションや夜景の写真、暗い場所にとても明るい部分がある時は、ISO感度を上げすぎてしまうと、白飛びしてしまいます。
そのため、暗いからといってISO感度を上げすぎるのはNG。むしろ、光をきれいに写したいなら低めに設定してみましょう。
動くものを撮る時は上げる
動くものを撮るときには、ISO感度は高めに設定します。
なぜなら、動くものを撮影するときには、シャッタースピードを速くする必要があるのですが、シャッタースピードを上げると写真が暗くなってしまうからです(上の図参照)。
シャッタースピードを遅くすると写真がぶれてしまう可能性もあるので、ISO感度を高くすることでブレも防ぐことができます。
関連記事>>>カメラのシャッタースピード(速度)とは?その役割と目安を解説します
基本はISO100。暗ければ上げる
ISO感度の目安をお伝えしましたが、暗い場所ではないかぎり、まずはISO100で1枚写してみましょう。
暗かったら感度を上げる、という気持ちでいてください。
なぜなら、ISO感度の上げすぎは、写真の質に影響してくるからです。
ISO感度の上げすぎには注意
簡単に写真の明るさを変更できて便利なISO感度ですが、数値を上げすぎると画質に影響が出てきます。
例として、先ほどのプーさんの写真の「ISO1600」と「ISO12800」を拡大して比べてみましょう。
ぬいぐるみのうしろの背景に注目すると、ISO:12800のほうがざらつきがあるのがわかりますか?
ISO感度を上げる=本来暗いものを無理に明るくしている
ということなので、カメラにも負担がかかって画質が粗くなってしまいます。
じゃあ、暗いところで撮影したいときはどうすればいいの?
という疑問には、「【一眼レフ】写真が暗い!顔が暗い!黒つぶれの原因と暗いときの対処法とは?」のページが参考になります。
写真が暗いときに明るくする方法ついて書いてありますので、あわせてご覧ください。
ISO感度のまとめ
・ISO感度とは「カメラが光を感じる度合い」のこと
・ISO感度の数字が大きいと写真は明るくなり、小さいと暗くなる
・ISO感度を上げすぎると画質があらくなる
まずはISO100からはじめて、暗かったら上げていく、という方法で白飛びや画質の低下を回避しましょう。
次におすすめの記事>>>F値(絞り)とは?その目安と、ボケ感を出すにはどうしたらいいの?