※2021.01更新
一眼レフを使うようになると、何度か聞くものに「広角・望遠」という言葉があります。
普段からカメラに慣れ親しんでいる人には聞きなじみのある言葉ですが、そうでない場合にはあまり聞かない言葉ですよね。
このページでは、そんな「広角・望遠」の違いについて解説します。
あまり難しいことではありませんが、この違いを理解するとレンズの選び方や写真の撮り方もわかるようになるはずなので、ぜひ参考にしてください。
焦点距離を理解しよう
広角・望遠の違いを理解するために、まずは焦点距離について知っておきましょう。
下の画像をご覧下さい。
カメラのレンズにはこのように「18mm~55mm」などと数字が書いてあります。
この数字が焦点距離と呼ばれるもので、レンズからイメージセンサー(撮像素子)までの距離のことをいいます。
イメージセンサーとは、上の写真のようなカメラの中にある四角いもの。
これは、カメラに入ってきた情報を保管しておく場所のようなものです。
関連記事>>>撮像素子(イメージセンサー)とは、フィルムカメラのネガのようなもの
この焦点距離の数字が小さいほど「広角」寄り、大きいほど「望遠」寄りです。
では、言葉で解説するより写真で確認したほうがわかりやすいと思うので、広角と望遠の具体的な違いについて写真を載せながら解説していきますね。
広角と望遠の違いとは?
先に定義を挙げておきます。
・広角とは「人間の目に見えている範囲よりも広い範囲を写すことができる機能」のこと
・望遠とは「遠くにあるものを、大きく写すことができる機能」のこと
これだけじゃ分からない部分もあると思うので、写真を使って説明していきます。
撮影位置を変えずに、広角と望遠で撮った写真を比べてみましょう。
↑ こちらが広角。背景もしっかり写っています。焦点距離は55mm。
↑こちらが望遠。
撮影者の位置は変えていませんが、プーさんがアップになりました。焦点距離は250mm。
写真からわかることをまとめると、
・広角→焦点距離が短い・広い範囲が写る
・望遠→焦点距離が長い・遠くのものを大きく写せる
ということです。
広角の特徴は?
広角の特徴として
・広い範囲が写る
・写真の両端がゆがんで見える
・手前のものがより大きく写る
があげられます。
「広い範囲」に関しては先ほど説明したので、「写真の両端がゆがんで見える」から解説します。
写真の両端がゆがむ
「広角=ズームをしない」ということなのですが、カメラの状態はこういうことです↓
望遠の状態も載せときます↓↓
広角で撮影するというのは、人の目に見えない部分までレンズが頑張って写真に収めようとしてくれて、結果両端が不自然にゆがむということなんです。
つまり上の写真のような感じ。
左端のビル、内側に曲がってみえますよね。
カメラががんばった結果、本来まっすぐであるはずのものがゆがんで見えてしまうのが広角の特徴のひとつです。
あえてゆがませると迫力のある写真に!
しかし、この特徴を上手く使えば迫力のある写真を撮影することも可能です。
例えばこのように、木々が中心に向かって伸びているかのような立体的な写真にすることができます。
手前のものが大きく写る
では「手前のものがより大きく写る」ですが、これも写真で確認しましょう。
猫の手が顔と同じくらいの大きさで写ってます。
このようにレンズを広角側にして撮影をすると、よりカメラに近いものが通常より大きく写る特徴があります。
人物の写真を撮るときに、ピースを前に出してもらうなど、有効活用すれば躍動感のある元気な写真が撮れます。
広角・望遠のまとめ
・焦点距離とはレンズの一番外側からカメラの中のフィルムまでの距離のこと
・広角とは焦点距離が短く、人間の目に見えている範囲よりも広い範囲を写すことができる機能
・望遠とは焦点距離が長く、遠くにあるものを大きく写すことができる機能
広角の特徴は
・広い範囲が写る
・写真の両端がゆがんで見える
・手前のものがより大きく写る
広角と望遠の違いについて解説しました。
焦点距離とあわせて理解していれば、レンズを選ぶときにもきっと役立つはずです。
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