※2021.01更新
このページでは望遠レンズの特徴と使用シーンを紹介していきます。
先に「広角・望遠の違いは、焦点距離の違い。レンズ選びの前に知っておこう!」を読んでいただけると、わかりやすいので良ければ目を通してみてください。
望遠レンズの特徴とは?
望遠レンズの特徴として挙げられるのは
・ズームできるので遠くのものを大きく写すことができる
・後ろがボケやすい
・写る範囲がせまいので余計なものが写らない
の3点です。
では実際に写真を比べてみましょう。
上のふたつについては書いた通りで、読んでいただければ分ると思うので省略します。
望遠を使うと写る範囲がせまくなる
「写る範囲がせまい」ですが、こちらの2枚を参考にご覧下さい。
上の写真は「広角」、下の写真は「望遠」を使って撮りました。
プーさんの大きさは同じなのに、うしろに写っている時計とテレビの大きさが違いますよね。
「望遠」で撮ったほうが写り込みが少ないです。もちろん、プーさんの位置は動かしていません。
このように望遠を使うと撮影したいものが大きく写り、うしろの背景には余計なものが写らなくなります。
望遠レンズのデメリットは?
先ほど、以下の3点を望遠レンズの特徴として挙げました。
・ズームできるので遠くのものを大きく写すことができる
・後ろがボケやすい
・写る範囲が狭いので余計なものが写らない
このような特徴がある望遠レンズですが、デメリットもひとつあります。
それは望遠で撮影すると画質が粗くなるということです。
実際に写真を見比べてみましょう。
↑ 焦点距離55mmで撮影(広角)
↑ 焦点距離163mmで撮影(望遠)
このままだとよく分らないので、拡大してみます。
↑ こちらが「広角」
↑ こちらが「望遠」
少しですが、望遠を使ったほうが文字がぼやけているのが分りますか?
望遠レンズを使うときには、遠くのものを大きく写そうとカメラが頑張るため画質が粗くなってしまうということです。
そのため、細かい文字などを写したい場合には撮りたいものに近寄って、ズームを使わないで撮影することをおすすめします。
望遠レンズのおすすめ使用シーン
では、最後に「望遠レンズ」を使ってほしいシーンをご紹介します!
撮りたいものが遠いとき

(ISO:800・絞り:F8.0・SS:1/4000・焦点距離:200mm)
こんな風に、少し遠いところにあるものを撮りたいときにも、望遠レンズがあればばっちりとらえることができます。
背景をぼかしたいとき

(ISO:3200・絞り:F5.6・SS:1/1000・焦点距離:179mm)
左側のお花にピントを合わせて、背景をぼかしています。
広角で撮影するよりも、望遠を使ったほうが背景がよくボケます。
結婚式には望遠がおすすめ

(ISO:1600・絞り:F8.0・SS:1/60・焦点距離:187mm)
結婚式では席が決まっていて式中は移動することができないので、遠くまで撮影できる望遠レンズがオススメです。
望遠レンズを使えば周りの写り込みもカットできるので他の参列者をなるべく写さない写真に仕上げることが出来ます。
なお、結婚式撮影に関しては、「【一眼レフ】結婚式におすすめのレンズはどれ?撮影のコツや注意点は?」のページにおすすめレンズや撮影時のポイントについてまとめています。
お花を撮りたいとき

(ISO:400・絞り:F5.6・SS:1/500・焦点距離:200mm)
少し離れた場所からひとつの花にピントを合わせると、周りがぼけて雰囲気のある写真に仕上がります。
望遠レンズの特徴と使用シーンのまとめ
望遠レンズの特徴は
・ズームできるので遠くのものを大きく写すことができる
・後ろがボケやすい
・写る範囲が狭いので余計なものが写らない
おすすめの使用シーンは
・遠くのものを撮りたいとき
・背景をぼかしたいとき
・結婚式など、撮影位置を自分で決められないとき
・雰囲気のある花の写真を撮りたいとき
ただし、望遠を使うと画質が粗くなるので注意しましょう。
おすすめの望遠レンズ
望遠レンズは持っていない!という方はこちらから見てみてください。
私が使用しているのはこちらのレンズ。
一般的な撮影であれば問題なく使える初心者にもおすすめのレンズです。気になる方はのぞいてみてくださいね。
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