※2019.02更新
カメラやレンズを購入するときに耳にする、撮像素子という言葉。
イメージセンサーとも呼ばれ、写真の仕上がりを左右する大事な役割を果たしているものですが、その正体について知っている人は多くはありません。
一眼レフやミラーレスを持っている人でも、撮像素子なんて言葉は聞いたことがない、という方がほとんどです。
しかし、カメラの買い換えやレンズの買い足しのときには、重要になってくるキーワードですので、知っておいて損はありません。
そんな撮像素子(イメージセンサー)について、どんなものなのか説明していきます。
撮像素子とは?
撮像素子とは、カメラの中に内蔵されている光を感じるセンサーのこと。
レンズを外したカメラの中をのぞいてみると、上の写真のような四角いものが見えます。
これが、撮像素子。
この撮像素子の大きさによって、カメラの値段や性能が変わってきます。
撮像素子の大きさとは?
一番大きい撮像素子は、フルサイズというサイズです。
プロカメラマンやカメラ上級者が使っている大きくて重そうなカメラには、だいたいこのフルサイズの撮像素子が使われています。
フルサイズ以外にも、一眼レフ入門機に多く使われているAPS-Cサイズや、ミラーレスに使われているフォーサイズなど、様々な大きさがあります。
フルサイズ、APS-Cサイズの違いについては、以下のページでまとめていますので、参考にご覧ください。
フルサイズとAPS-Cのちがいは、イメージセンサーの大きさのちがい
撮像素子の役割
撮像素子はカメラの中で、フィルムカメラのネガのような役割を持っています。
レンズを通して情報を仕入れ、関知して記録しておく場所ともいえます。
つまり、景色としてカメラに入ってきた情報を、デジタルの記録として保管する場所ということです。
撮像素子が大きい=性能が良い
撮像素子が大きいとカメラの性能が良い、というのはよく聞きますが、実際どういった点で良いのか、ポイントを確認しておきましょう。
光をよく取り入れるので、高画質になる
撮像素子は大きければ大きいほど、周囲の光をよく取り入れることができます。
実はスマートフォンのカメラにも、この撮像素子が内蔵されていますが、フルサイズの1/10ほどの大きさなので、一眼レフで撮るよりも画質が荒くなってしまいますよね。
この画質の良さは、カメラが光を取り込む度合いによって大きく左右されます。
光を感じるセンサーである撮像素子が大きければ、それにともない画質も良くなる、ということです。
夜景や星空など、暗い場所でもきれいに撮れる
同じような理由で、暗い場所でも光をしっかりキャッチしてくれるので、撮像素子が大きいほど暗い場所での撮影も有利になります。
スマホでは撮れない付きや星の写真が、一眼レフだときれいに撮れるのも、撮像素子のおかげといえるでしょう。
レンズを買い足すときには撮像素子の大きさに注意が必要
新しくレンズを買い足そうと思っている方は、自分の持っている一眼レフの撮像素子の大きさを知っていないと、せっかくレンズを買ったのに使えない…なんてこともあるかもしれません。
この撮像素子の大きさの違いによってカメラの性能も変わってくるのですが、それもあわせて以下のページで説明しています。ぜひ参考にご覧下さい。
フルサイズとAPS-Cのちがいは、イメージセンサーの大きさのちがい
正直、撮像素子なんて言葉知らなくたって綺麗な写真は撮れますが、知識として覚えておいて損はありません。
一知識としてぜひ覚えておきましょう。