※2021.02更新
わたしが一眼レフをはじめて使ったときに思ったこと。
「数字が多すぎてどれをいじったらいいのか分からない」
「写真の明るさってどうやって変えるの?」
はじめての撮影が上手くいかないと、カメラの楽しさも知ることなく
「わたしには一眼レフは無理、使いこなせない」
なんて落ち込むこともあるかもしれません。
そうならないためにもこのページでは、ISO・絞り・シャッタースピードについて、こんな状況ではこれくらいの設定値にすれば上手くいくよ!という基準値を紹介します。
室内、屋外、晴れ、曇り、夜などの周囲の状況や、止まっているもの、動いているものなど被写体の状況の組み合わせによって設定値は決まります。
今回ご紹介するのはあくまで目安であり、実際にはその時々で設定を細かく変えていく必要があります。
しかし、目安を知っていればそこから少しずつ数値を上げたり下げたりするだけで、納得できる仕上がりにすることができるはず。
困ったときにはどうぞ、このページをご覧ください。
ISO感度の基準値
ISO感度はできるだけ小さい数値からスタート
ISOの数値は、なるべく小さいものに設定しましょう。
撮影環境がぱっと見て「明るい」と感じるレベルであれば、ISO100で十分です。
なぜなるべく小さい数値にするべきかというと、ISOの上げすぎはノイズ、つまり画質の悪さにつながってくるから。
暗いものを無理矢理明るくしようとすると、画質が落ちて当然ですよね。
写真の「質」を落とさないためにもISOは低めに設定し、どうしても暗い場合でもISO3200を上限にするよう心がけましょう。
ISOとはどんな役割があるのか、詳しくは「カメラのISO感度とは?その読み方と目安はどれくらい?」でまとめています。
屋外の場合の目安
・快晴⇒ISO100(日陰では200~400)
・曇り⇒ISO400~800
関連記事>>>曇りの日のカメラ設定を徹底解説!撮影のポイントと曇天撮影におすすめの被写体も紹介
室内の場合の目安
・日の光だけでも明るい室内⇒ISO200~400
・電気が付いている明るい室内(カーテンが閉まっている場合など)⇒ISO400
・暗い室内⇒ISO800(MAX1600を目安に)
・水族館など暗い場所⇒ISO1600~3200
絞り(F値)の基準値
絞りはカメラ初心者にとって最も重要
絞りは写真のボケ感を左右するもので、わたしはISO感度やシャッタースピードよりも重視しています。
よくカメラ初心者がすぐに写真を撮ることに飽きてしまう理由が
「思ったような写真が撮れないから」
だと言われますが、ほとんどの場合この絞りの機能を使いこなせていないからです。
背景がボケるだけで、写真がおどろくほど楽しくなることは身をもって体感したので、絞りに関しては「値を小さくすると(大きくすると)どうなるのか」をしっかり理解しておきましょう。
関連記事>>>背景をぼかす仕組みと方法を学んで、カメラをもっと楽しもう!
F値は小さいほど背景がボケる
何かを覚えるのが苦手だ、という方もこれだけは覚えておいてください。
F値は数字が小さければ小さいほどボケる写真になります。
詳しく知りたい場合は「F値(絞り)とは?その目安と、ボケ感を出すにはどうしたらいいの?」でまとめていますので、ぜひ参考に。
F値は撮影場所というよりも、撮影する被写体によって変える必要がありますので以下で詳しく紹介します。
F値を大きくする場合(F8以上)
・風景や建造物など、広い範囲を写したい場合
・人物の集合写真
・ファインダーの中に写したいものが2つ以上ある場合
これらの場合は最低でもF8以上にすることをおすすめします。
数字を小さくするとピントの合わない部分が発生するので、集合写真の場合など誰かがボケた写真になってしまいます。
F値を小さくする場合(F4以下)
・背景をぼかして主役を目立たせたいとき
・背景に玉ぼけを作りたいとき
・お花の撮影やポートレート
上で述べた「F値を大きくする場合」に当てはまらないときは、基本的にどんなときでもF値を小さめにすることがおすすめです。
背景がボケれば主役は目立ち、後ろに玉ぼけもできるので「一眼レフの楽しさ」を感じることができるはず。
とくに、お花の撮影やポートレートのときには背景がボケてるかそうでないかでは、雰囲気の異なる写真に仕上がりますので、ぜひ試してみてください。
F値の最低値はレンズによって異なりますが、F1.8~4で撮影すると、一眼レフ特有のボケ感が実感できるでしょう。
シャッタースピードの基準値
シャッタースピードの考え方
シャッタースピードは、ISOをこれ以上あげたくないときやF値を下げて写真が明るすぎてしまったときなどに、写真の明るさを調整するためにも使えます。
基本的な考え方としては明るい場所の場合はスピードを上げる、暗い場所の場合は下げる、と覚えておきましょう。
また、シャッタースピードは被写体の動きをとらえる役割もあり、動くものを撮る場合、設定を間違えると大惨事になりかねません。
シャッタースピードの変化が写真にどう影響するかは「カメラのシャッタースピード(速度)とは?その目安は?」でまとめていますので、ご覧ください。
被写体による目安
・赤ちゃんやゆっくり歩く人など、動きが遅い場合⇒1/125
・子供の運動会、スポーツ観戦など⇒1/250~1/500
・電車など一瞬で通り過ぎるものや動きの激しいもの⇒1/500以上
・花火⇒20秒~1/10(三脚の有無によって変わる)
・車の流れ、川の流れなど(光跡)⇒3秒~1/30
光跡とは、車などの光の流れのこと。下のような写真、よく見かけますよね。
ISO・絞り・シャッタースピードの関係性
最後に、この表をご覧ください。
ここまで色んなことを述べてきましたが、正直この表だけでも理解していれば「写真が白くなった、暗くなった」で焦ることはありません。
ISO、F値、シャッタースピードのそれぞれの値を大きくするとどうなるのか、小さくするとどうなるのか。
仕組みを理解するのが苦手な方も、この表だけは頭にいれておいてくださいね。
以上、カメラ設定値の目安を紹介しました。
これからの撮影にぜひ役立ててください!
そして、ISO・絞り・シャッタースピードの関係性が理解できたら、ぜひマニュアルモードにも挑戦してみましょう!
次におすすめの記事>>>カメラのマニュアル(M)モードとは?初心者でも簡単な使い方と設定方法
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カメラ・写真について、家でもできることをまとめました。画像をタップしてご覧ください!
カメラの基本を再認識出来ました。
ありがとうございます。
最近、良い写真が撮れなくて迷っていたのですが、また基本から見直してみます。
cyapu様
コメントありがとうございます。こちらこそ、そう言っていただけると大変嬉しいです。
わたし自身もまだまだ分からないことたくさんですが、基本に忠実に写真を楽しめたらと思っています(o^^o)
またご覧いただければ幸いです。