【一眼レフ・ミラーレス】写真が暗い!顔が暗い!黒つぶれの原因と暗いときの対処法とは?

黒つぶれの原因と対処法

※2020.05更新

一眼レフを手に入れて、初めての撮影。

どきどきしながらシャッターを押して、写真を確認してみると

「あれ…写真が真っ黒・・・なんで?」

「人の顔が暗い・・・どうしたらいいの?」

そんな経験、ありませんか?

被写体が真っ黒になってしまうことを黒つぶれといいます。

今回は黒つぶれや暗さに困っているみなさんに、今すぐできる「写真を明るくする方法」を紹介します!

原因と対処法を知って、黒つぶれになっても焦らないようになりましょう。

なお、暗くなったときの対処法のみ知りたい場合は「暗いときの対処法」へジャンプできます。

写真の明るさを決定する三大要素って?

写真の明るさを決定するのは

・ISO感度

・絞り

・シャッタースピード

の3つの要素の組み合わせです。

ISO・絞り・シャッタースピードの関係性

それぞれの要素の大小によって、写真が暗くなったり、明るくなったりします。

この基本をおさえたうえで、黒つぶれの原因と対処法を確認していきましょう。

関連記事>>>ISO感度・絞り・シャッタースピードの関係で写真の明るさが決まる!

黒つぶれとは?その原因は?

黒つぶれとは何か、なぜ黒つぶれが起きてしまうのか、その原因を紹介します。

黒つぶれとは?

黒つぶれとは、暗い部分の色情報をカメラがキャッチすることができずに真っ黒になってしまう状態のことをいいます。

kurotsubure

逆光で撮ったためプーさんの顔が暗くなっています

たとえば逆光での人物撮影、明暗差が大きい場所での撮影時によく起こる現象で、暗い部分の色情報が「黒」となってしまうため、あとから修正するのが容易ではありません。

MEMO

濃い赤・薄い赤はイメージできますが、濃い黒・薄い黒なんて言葉は聞きませんよね・・・

黒つぶれの原因は?

黒つぶれの原因としては

・逆光

・被写体の明暗差が激しい

・露出が適正ではない

などが挙げられます。

カメラは明暗の差が激しいことが苦手で、暗い部分か明るい部分、どちらかを基準に明るさを調整するようになっています。

そのため、暗い部分を基準にしたときには白飛び、明るい部分を基準にしたときには黒つぶれの現象が起きるのです。

関連記事>>>写真が白飛びする(白くなる)…その原因と対処法【一眼レフ・ミラーレス】

あえて黒つぶれで撮ることもできる

黒つぶれは失敗でもありますが、あえて黒つぶれにするという撮影方法もあります。

たとえば以下の写真のようなシルエット撮影です。

retro-4

暗いところから明るい背景をバックに人物撮影

人物の色の情報はなくなりますが、とても雰囲気のある写真に仕上がります。

aywalik

朝焼けを背景に、電柱や犬が黒くなっています

夕日をバックにした人物の後ろ姿撮影なんかにも使えるテクニックです。

関連記事>>>【シルエット写真の撮り方】カメラ設定と撮影するときのポイント・加工方法を教えます!

写真が暗いときに明るくする方法

額縁構図

では、黒つぶれを回避して、写真が暗くならないようにするための、具体的な対処法をみていきましょう。

ISO感度を上げる

写真の明るさを左右する大事な役割をしているのがISO感度です。

ISO感度とはカメラが光を感じる度合いのことで、この感度を上げればカメラが光をもっと取り込もうとしてくれます。

写真が暗い!と思ったらまずはISO感度を上げてみましょう。

周りの状況によって異なってきますが、だいたいの目安をお伝えしておきます。

快晴の屋外…ISO100~400

日陰、曇り空…ISO400~800

明るい室内…ISO400~800

暗めの室内…ISO800~1600

夜、水族館などの暗い場所…ISO1600~3200

ただし、ISO感度の上げすぎによって画質が悪くなる可能性も。

できればISO1600を上限にして、他の機能で調整することをおすすめします。

関連記事>>>カメラのISO感度とは?その読み方と目安を解説します

絞りの値を小さくする

ISO感度の数字が小さいわけではない、という場合には絞りの値を調整してみましょう。

絞りは数字が小さいほど明るい写真になります。

ただし、絞りの値を変えることで被写体の周りのボケ感も変わってくるので、はっきりとした写真に仕上げたい場合は、絞りではなくISO感度やシャッタースピードで調整していきましょう。

関連記事>>>カメラのF値(絞り)とは?その役割と目安を解説します

シャッタースピードを遅くする

ISO感度も絞りの値も問題ない!という場合にはシャッタースピードを遅くしてみましょう。

動かないものを撮影するのであれば、1/60ほどまで下げればブレずに十分明るい写真に仕上がるはずです。

注意点としては、被写体が動くものの場合はシャッタースピードを遅くするとブレてしまうので、シャッタースピードではなくISO感度や絞りの値を変えるようにしましょう。

関連記事>>>カメラのシャッタースピード(速度)とは?その役割と目安を解説します

露出をプラス補正にする

上記の3点を調整しても上手くいかない場合は、露出補正の機能を使うことをおすすめします。

露出の補正は、上の写真の⑤で調整できます。

プラス1にするだけでも明るさがだいぶ変わってきますので、ひと段階ずつ調整してみてください。

関連記事>>>露出・露出補正とは?露出を変えると写真はどうなるの?

撮影場所を変える

写真が暗くなる要因として挙げられるのが、撮影したいものが逆光になっていることです。

この場合は被写体が動かせるものであるなら逆光にならない場所に移動させるか、動かせないのであればスマホのライトを当てるなどして被写体が少しでも明るくなるように撮影しましょう。

関連記事>>>【逆光写真の撮り方】逆光撮影でも失敗しない!被写体別のコツを徹底解説【カメラ初心者必見】

暗いとき・黒つぶれの対処法のまとめ

写真が暗い・黒つぶれするときの原因と対処法について紹介しました。

・ISO感度を上げる

 

・絞りの値を小さくする

 

・シャッタースピードを遅くする

 

・露出をプラス補正にする

 

・撮影場所を変える

以上5点のうちどれかを調整すれば黒つぶれは回避できますので、ぜひ試してみてください。

 

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