※2020.04更新
せっかく一眼レフを買ったからには、今すぐでも「プロっぽい」写真が撮りたい!!
でも、どうしても素人っぽさが抜けない…
と、お悩みの方たくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方に朗報です。
わたしが実践している「今すぐできるプロっぽい写真が撮れる3つのテクニック」をご紹介します!
ぜひ真似していただいて、周りに褒められる写真を残していきましょう!
写真に必要なのは見る人の「想像力」をかき立てること
テクニックをお伝えする前に、写真の役割について考えてみましょう。
写真を撮る、というのは自分の見ているものを形に残す作業です。
その場にいない人に「今自分が感じているもの」を伝えるために写真を撮り、そしてその写真を見た人がそこから何かを感じ取ること。
それが一番大事なのではないでしょうか。
つまり、撮った写真に想像力をかき立てる何かがあれば、人を惹きつける写真となりうるのです。
その想像力をかきたてるためにできることをこれからお伝えします。
写真には「余白」を残すこと
まずテクニック①は写真に「余白」をつくることです。
たとえばこの写真。
かわいいステッカーを見つけて写真を撮ってみました。
撮りたいものを中央に持ってくる「日の丸構図」で強調しているのが分かります。
関連記事>>>脱初心者!写真の構図をマスターしよう!基本から応用まで9種類の構図を紹介。
しかし、次の写真と比べてみてください。
どちらがより雰囲気があるでしょうか。
もちろん後者ですよね。
後者では右下に被写体を置いて、他に余白を残すことで「この先に階段があるんだろうな」というストーリーを感じさせてくれます。
余白を作る=余白の部分を想像させる
そうすることで、写真に物語が生まれて、見ている人の想像力を働かせることができるのです。
人物撮影時も余白を意識すること
人物を撮る時も余白を意識すればがらっと雰囲気の変わった写真になります。
たとえばこちらの男の子の写真。
縁石の上を歩いている様子が分かります。
では、2枚目の写真と比べてみましょう。
同じ構図で撮影したにもかかわらず、後者の写真を見ると「この縁石をずっと歩いてきたんだな」と想像することができますよね。
このように、どんな撮影をするときでも「余白」を意識することでより雰囲気の伝わる写真に仕上げることができます。
あえて主役をぼかしてみる
テクニック②は「あえて主役をぼかすこと」です。
主役をぼかす=周りの雰囲気が大事
ということなのですが、こちらも写真を使って説明します。
まずはこちらの写真。
子供がふたり、紅葉の木の下で何かをしていますね。
この「何か」が重要になってきます。
もちろん子供にピントを合わせて紅葉をぼかしても、綺麗な写真にはなりますが、あえて主役をぼかすことで本来ならば助演であった「紅葉」が主役となり、新しい物語が始まるのです。
小説などの言葉でいうと、主役ではない人に焦点を合わせた「サイドストーリー」が生まれるということ。
わたしがもしこの写真にタイトルを付けるなら、紅葉を強調した言葉にします。
もう一枚載せておきます。
こちらもドアノブにピントを合わせて、あえて人物をぼかしました。
主役をぼかすことで、見ている人の想像力をかきたてます。
「物」ではなく「空間」を撮ること
最後にお伝えするテクニック③は「物」ではなく「空間」を撮ることです。
こちらも写真を例に紹介します。
まずはこちらの船の写真。
もちろん、船を写したくて撮ったのですが船と同じくらい海も写したくて、このような写真になりました。
もちろんこの写真では、海の部分はカットして船だけ写すこともできます。
しかし、海を一緒に写すことで船の白と海の青の対比が美しく見えませんか。
海面に映ったシルエットもまた綺麗ですよね。
こちらの写真も同じです。
枯れ葉だけでなく、空と枝を写すことで「地面に落ちずに残っている最後の1枚」感が出ますよね。
このように、被写体を決めたら「一緒に写すとより雰囲気が出るもの」を見つけて構図の中に取り入れてみてください。
枯れ葉を撮りたければ空を入れる、船を撮りたければ海を入れる。
「物」を撮るのではなく「空間」を撮るとは、そういう意味です。
同じようなことを「子供を一眼レフで撮影するときのカメラ設定とポイント!パパママ必見!」の記事でもご紹介しています。
良ければこちらもご覧ください。
「余白、ピントの位置、空間」を意識してよりプロっぽい写真を!
わたしが実践している3つのテクニックをご紹介しました。
・「余白」をつくることでストーリーを感じさせる
・あえて主役以外にピントを合わせて「サイドストーリー」を作る
・「物」ではなく「空間」を撮る
以上の3つを意識すれば、きっと今よりも素敵な写真に仕上がるはずです。
ぜひ参考にしていただき、カメラライフをもっと楽しんでくださいね。
次におすすめの記事>>>カメラ初心者がまず学ぶべき10のこと。カメラの使い方と基本知識。