※2020.06更新
「ピントの合う場所、そこじゃなくてあと数ミリ下だったら良かったのに・・・」
「合わせたいところにピントが合ってくれない・・・」
そんなお悩みを抱えている方、マニュアルフォーカスを使ってみませんか?
このページでは、
・オートフォーカス(AF)とマニュアルフォーカス(MF)の違い
・それぞれのメリット・デメリット
・マニュアルフォーカスのピントの合わせ方
について紹介します。
ピント不良にお困りの方はぜひ参考にご覧ください。
オートフォーカスとマニュアルフォーカスの違い
カメラにはオートフォーカス(AF)、マニュアルフォーカス(MF)の2種類のピントの合わせ方があります。
この2つの違いはどこにあるのでしょうか。
オートフォーカスとは?
オートフォーカスとは、カメラが自動的に被写体にピントを合わせてくれる機能です。
レンズを向ければ自動で合わせてくれるので、カメラ初心者でも簡単にピントを合わせることができます。
マニュアルフォーカスとは?
マニュアルフォーカスは、カメラ任せにせずに手動でピントを合わせる機能です。
数ミリ単位でピントの位置を調整できるため、被写体になりうるものがふたつ以上ある場合や、マクロ撮影などに適しています。
オートフォーカスのメリット・デメリット
それぞれの違いがわかったところで、まずはオートフォーカスのメリット・デメリットをみていきましょう。
メリット
・自分でピントを合わせる手間がない
・被写体がはっきりしていれば一瞬でピントが合う
・カメラ初心者でも簡単にピントを合わせられる
デメリット
・細かいピントの位置調整ができない
・暗い場所、同じものが並ぶ場所、明暗差が少ない場所ではピントが合いにくい
・カメラが被写体を認識しないとピントが合わないため、シャッターを切るまでにタイムラグがある
マニュアルフォーカスのメリット・デメリット
続いて、マニュアルフォーカスのメリットとデメリットをみていきましょう。
メリット
・数ミリ単位でピント位置の調整ができる
・被写体が動いた場合でも、ピントの位置を素早く変えられる
・自分のねらった場所に、ピンポイントでピント合わせができる
デメリット
・慣れるまでは思ったところにピントが合いにくい
・どこにピントが合っているのか、分かりにくいときがある
・ピントが合っていなくてもシャッターが切れてしまう
マニュアルフォーカスの魅力
オートフォーカスとマニュアルフォーカス。
どちらも使いこなせれば問題ありませんが、よりピントの位置にこだわりたいのであれば、マニュアルフォーカスがおすすめです。
その理由を知るために、マニュアルフォーカスの魅力について詳しくみていきましょう。
ピントの位置が自由自在
マニュアルフォーカスのいちばんの魅力はなんといっても細かな位置調整ができること。
ポートレートを撮るときには通常、オートフォーカスでも被写体の目にピントが合うようになっています。
しかし、逆光や暗い場所での撮影の場合、オートフォーカスでは目ではなく他の部分にピントが合ってしまうことが多々あります。
そんなときでも、合わせたい場所にきちんとピントを合わせることができるのがマニュアルフォーカス。
ちょっとのピントの位置の差で、写真の仕上がりはがらっと変わってきます。
さまざまな撮影環境で使える
暗い、明暗差がない、同じものや色が並んでいる、細かい柄・模様がたくさんある。
これらは、オートフォーカスが苦手とする場所です。
明るい場所で、被写体がはっきりしている場合にはオートフォーカスでも合わせたいところにピントが合いますが、上に挙げたような場所ではマニュアルフォーカスが役に立ちます。
シャッターチャンスを逃さない
前述したように、オートフォーカスの場合、カメラが被写体を認識してからでないとシャッターが切れません。
そのため、撮りたい一瞬に出会っても、ピントが合っていなければシャッターを切ることができず、撮り逃してしまうことがあります。
しかし、マニュアルフォーカスにすると、ピントを合わせながらシャッターを切ることができるので、撮り逃す心配もなく、慣れてくれば一瞬でピントを合わせることも可能になります。
マニュアルフォーカスでピントを合わせる方法
では最後に、マニュアルフォーカスの設定方法と、ピントの合わせ方をご紹介します。
レンズのフォーカスモードを「MF」に切り替える
まずはレンズに付いている切り替えスイッチを「MF」にします。
もしレンズに切り替えが付いてない場合は、カメラ本体の設定画面から変更可能です。
詳しくは、各機種ごとのホームページなどを参考にご覧ください。
ピントリングを回してピントを合わせる
各レンズに、ズームリングとともに付いているのがピントリング。
ファインダーをのぞきながら、これを左右どちらかに回してみると、ある場所でピントが合うことがわかります。
ピントの合う感覚は、はじめはよくわからないかもしれませんが、何度かやってみると慣れてきます。
あとはシャッターを切るだけ
ピントが合ったら、いつも通りシャッターを切るだけ。
シャッターを切ったら、きちんとピントが合っているか確認しておきましょう。
ピントが合わなくてもシャッターが切れてしまうので、慣れないうちは被写体のぼやけた写真になっていることもあります。
カメラ任せから一歩前進。マニュアルフォーカスを使ってみよう
オートフォーカスとマニュアルフォーカスについてご紹介しました。
マニュアルフォーカスは、慣れるまでは少し使いにくいかもしれません。
しかし、何度も撮影しているうちに、その素晴らしさを理解できるはずです。
気になる方はぜひ使ってみてくださいね。
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