「あの人の写真、かっこいいなぁ」
「自分の写真と何が違うんだろう」
そう思っている、カメラ初心者も多いのではないでしょうか。
写真の良し悪しは、カメラの性能で決まるわけではありません。
いくら性能の良いカメラを使っていても、何も考えずに撮っている写真では、見る人にその魅力は伝わりません。
ある程度のセンスは必要かもしれませんが、センスがなくてもしっかり勉強しておけば必ず写真は上達します。
このページでは、写真のレベルアップに必要な構図の中でも「対角線構図」について解説します。
・対角線構図は、どんな構図なのか
・対角線構図で写真を撮るとどんな効果があるのか
・対角線構図の写真例
以上のことについて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
前回の記事>>>日の丸構図でもかっこいい写真を!ダメといわれる理由、メリットと撮り方について解説
他の構図はこちら>>>【初心者向け】写真の構図をマスターしよう!基本から応用まで9種類の構図を紹介
対角線構図とその効果
対角線構図とは?
対角線構図とは、写真の対角線上に被写体を配置する構図のことです。
上の図のように、必ずしも写真の隅から隅へななめの線を引くのではなく、写真の中でななめの線を意識するだけでも対角線構図といえます。
対角線構図の効果
対角線構図で撮影した写真は、ななめの線を意識することで、写真に奥行きができたり、被写体の動きを感じさせることができます。
とくに、上の写真のように同じものが何個か並んでいる場合、対角線構図で撮影すると、奥行きがでてリズミカルな写真になります。
上の写真では、左下に洗濯もの、右上に人を配置しました。
奥の物はぼかすことで、より奥行き感が強調されます。
建物や乗り物などは、対角線構図で撮ることで手前が大きく写り迫力がでます。
対角線構図で撮るときの注意点
迫力や奥行きがでる対角線構図ですが、本来水平であるものをななめに撮影すると不自然さがでるので避けましょう。
極端な例ですが、以下のカフェの写真も、対角線を意識するとコーヒーカップがななめになってしまい、不自然に感じます。
撮ってみて「なんか違うな」と思ったら、対角線構図ではない撮り方をおすすめします。
カップを水平にしたら、違和感がなくなりました。
対角線構図で撮った写真
ここからは、対角線構図で撮った写真を載せていくので、ぜひ参考にしてください。
食べ物も対角線構図で撮れます。
手前に料理、奥に飲み物などでもOK。比較的撮りやすい構図です。
関連記事>>>【テーブルフォトの撮り方】おしゃれに見える構図と光の向きを知ろう【料理・お菓子編】
縦型の写真でも対角線構図で。
道路や線路など、まっすぐ続いているものは対角線構図で撮ると、より長くみえて奥行きのある写真になります。
同じものが並んでいるときは、対角線構図で撮ることで躍動感が出ます。
手前の植物にピントを合わせ、奥をぼかすことで直立している様子が目立ちます。
こちらも対角線構図を意識して。
紅葉、桜などは、上から下に向かって撮ると切なくはかない感じ(散りゆく感じ)になります。
逆に、下から上に向かっていると、元気な力強い感じ(これから咲き誇る感じ)に撮れます。
対角線構図を上手く取り入れよう
対角線構図の効果や作例について解説しました。
いろんな構図を試して、今まで撮ったことのない構図にもチャレンジしてみましょう!