レイルマン比率とは、鉄道写真家の中井精也さんが考案、提唱している写真の構図のことです。
このページでは、レイルマン比率について、その効果やメリットを解説しながら、写真例を載せています。
参考
鉄道写真家 中井精也の1日1鉄!中井精也オフィシャルブログ
レイルマン比率とその効果
レイルマン比率とは、鉄道写真家の中井精也さんが考えた構図のこと。
上の画像のように、写真の縦を4分割して、さらに対角線を引き、その交わる赤い丸の部分に被写体を置く構図です。
似ている構図としてあげられるのが、三分割法。
こちらは写真を縦横ともに3等分した交わる点に被写体を置く構図です。
レイルマン比率は、三分割法に比べて中央部分が広く、被写体を中心から離して撮影します。
被写体が中心から離れることで、よりバランス良くみえたり、写真の安定感が増す効果があります。
関連記事>>>三分割法とは?【写真の構図を学ぼう】
三分割法との比較
レイルマン比率と三分割法で撮った写真のちがいを見比べてみましょう。
まずは三分割法で。
歩いている人、山と空の境界を三分割法のラインに合わせました。
つづいてレイルマン比率で。
ぱっと見た感じではあまり変わりません。
では白い線をなくしてみましょう。
三分割法の写真は人物が中心に近いぶん、「人物を撮った感じ」が出ます。
レイルマン比率の写真は重心が下がり、より空の開放感が感じられ、「風景を撮った感じ」が出ます。
このように、同じ写真でも被写体の位置を少し変えるだけで、雰囲気の変わる写真が撮れます。
どちらがいいのか、正解はありません。
好みの問題でもありますので、自分が撮りたい構図がどっちなのか考えながら撮ることをおすすめします。
レイルマン比率の写真
レイルマン比率で撮影(レタッチ)した写真を載せていきますので参考にご覧ください。
右下の部分に被写体を置き、安定感を。
レイルマン比率は風景写真と相性ばっちりです。
左下に人物、右下に車を配置。
上を広めに開けることで、開放感もプラスされます。
縦の写真でも同じです。
写真がすっきりして、安定感のある1枚になります。
レイルマン比率を意識して撮影してみよう
レイルマン比率の効果と写真例を紹介しました。
三分割法に飽きたなぁ、という方はぜひ取り入れてみてくださいね。