無料で使える写真加工アプリ、スナップシード(Snapseed)の使い方を解説します。
このページでは、写真のゆがみを補正したり、写真の角度や奥行きを変更することができる射影(しゃえい)変換の使い方をまとめました。
・射影変換でできること
・射影変換の使い方
以上のことについて解説しますので、ぜひご覧ください!
なお、スナップシードの他のツールの使い方を知りたい場合は「スナップシードの全ツールを徹底解説!28種類のツールの使い方を学ぼう!【Snapseedの使い方】」のページでくわしく解説しています。
スナップシードの射影変換
画面の見方
スナップシードを開き、ツール→射影変換を選択すると、上のような画面になります。
①から順に、使い方とどんな写真になるのか、確認しましょう。
①ティルト
ティルトは、写真の中心から上下・左右に台形型に変形できます。
左右に引っ張ることで、建物などの奥行きを出したい場合や、逆にコンパクトに見せたい場合に使えます。
上下に引っ張ると、視線の高さを変える効果もあります。
写真の遠近感や奥行きを変えたいときにはティルト使ってみてください。
②回転
回転では、比率を変えずに写真の回転ができます。
ちなみに、スナップシードには、通常の「回転」というツールもあります。
この回転ではダメなの?と思うかもしれませんが、射影変換を使うほうがおすすめです。
それぞれの違いを説明しますね。
ツールの回転を使うと、元の写真の大きさの中でしか回転できません。
上の中央、回転中の写真をみると、枠外に写真がはみだしていることが分かります。
そのため、回転後の写真では、必然的に被写体が大きくなってしまいます。
射影変換の回転を使うと、背景を自動で補正してくれるので、被写体の大きさを変えずに回転させることができます。
中央の回転中の写真の黒いところ(四隅)について、回転後の写真では自動で写真を足してくれました。
このように、被写体や写真の中のものの大きさを変えずに回転ができるので、ぜひ試してみてください。
ただし、上の例のように、写真の外のほうまでものがある写真・ものが多くごちゃごちゃしている写真は、上手く背景が足されないので注意しましょう。
③サイズ変更
サイズ変更では、背景を拡張して被写体のサイズを変更したり、縦や横に引き伸ばすことができます。
左右に引っ張ると、写真が縦横に長くなります。
上下に引っ張ると、写真の上部・下部が拡張されます。
ピンチして縮小すると、写真の背景が広くなります。
上下左右均等に縮小すれば、被写体を変形させずに背景だけを拡張することが可能です。
④フリー
フリーでは、写真の引き伸ばしや修正が自由にできます。
ちょっとだけ上に伸ばしたいとか、右側を縮めたいなど、細かい調整がしたいときに使ってみてください。
また、角が直角のもの、例えば本やCDケースなどを真上から撮影したときに、なんか曲がっているな・・・と失敗してしまった時も、射影変換で修正できます。
上の画像では、真上からのつもりが少し手前側から撮影したため、長方形ではなく台形に近いかたちになっています。
この場合も少しずつ調整すれば、下の画像のように真上から水平に撮影した写真に見せることができます。
少し根気はいりますが、いつも写真が曲がってしまうんだよなぁ、とお悩みの方はぜひ試してみてください。
⑤拡張部分の色
⑤のボタンを押すと、上のような表示がでます。
ここでは射影変換をしたときに、拡張される部分(元の写真にはなかった部分)をどうするか、を選ぶことができます。
スマートを選ぶと写真が広がったように、自動で背景を足してくれます。
白・黒は、拡張部分の色がそれぞれ白・黒になります。
白や黒はあまり需要がないかもしれませんが、うまく取り入れれば、文字入れなどにも使えそうです。
デザイン性のある写真にしたい場合は、白・黒も使ってみてくださいね。
⑥自動
⑥を押してみると、自動で射影変換を行ってくれます。
しかし、「どういう意図でそうなった?」という調整になる場合が多いので、正直あまり使わない機能かな・・・と思います。
たとえば上の写真で、自動で射影変換をやってみたところ、
仕上がりはこうなりました。
おそらく看板を正面に見せようとしてくれたのかな?と思いますが、自動でやるメリットはとくに感じなかったので、①から④で調整することをおすすめします。
射影変換を使いこなそう!
スナップシードの射影変換の使い方を紹介しました。
慣れれば簡単に使える機能なので、ぜひ活用してみてください!