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【写真スタジオカメラマンが教える】室内で子供の写真を撮るときのカメラ設定とポイント!

室内での子供の撮影のカメラ設定とポイント

屋外だろうが室内だろうが、大人の体力なんて関係なしに、全力で動き回る子供たち。

ただでさえ外より暗い室内で、動く子供を撮るのって、実はかなり難しいこと。

「なんでこんなにブレた写真しかないのだろうか・・・」

「写真が暗いし、ピントもあってない・・・」

そんな失敗ばかりのお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。

今回は、普段写真スタジオで子供の写真を撮っているわたしが、室内での子供の写真を上手く撮るポイントを解説します!

最後まで読んでもらえれば、今すぐ子供の写真を撮りたくなること間違いなし。

室内での子供の写真に苦戦しているみなさん、必見です!

室内で子供の写真を撮るときのカメラ設定

外での撮影に比べて、太陽光がないぶん暗くなりがちな室内。

まずは明るさを調整していきましょう。

天候と時間帯によってISO感度を変える

ひと言で「室内」といっても、外の天気が晴れなのか雨なのか、朝なのか夕方なのかによって、明るさも変える必要があります(窓のない部屋は除く)。

部屋に窓があり、晴れている日は明るさが十分確保できる場合、目安は以下の通りです。

・晴れの日(朝・日中)→ISO400-800

 

・曇りの日(夕方)→ISO800-1600

 

・雨の日→ISO1600-3200

ISO感度は、写真の明るさを変える役割がありますが、上げすぎると画質が悪くなります。

はじめはできるだけ小さい数値からはじめて、暗いなと思ったら一段階ずつ上げるようにしましょう。

関連記事>>>カメラのISO感度とは?その読み方と目安を解説します

絞りは撮りたいボケ感に合わせて

絞りを調整するときは、背景をどのくらいぼかしたいかを基準とします。

・めっちゃぼかしたい→F1.8-4.0

 

・普通でいい→F4.0-5.6

 

・背景もはっきりさせたい→F8.0くらい

ここで注意したいのは、絞りを大きく変えると、写真の明るさもかなり変わること。

室内が暗いけど、背景をぼかしたくない、という場合にはF8.0では暗すぎるかもしれません。

その場合はISO感度や、後述するシャッタースピードで明るさの調整をしましょう。

関連記事>>>カメラのF値(絞り)とは?その役割と目安を解説します

シャッタースピードは子供の年齢や動きに合わせて

シャッタースピードは子供の年齢や動きに合わせて変える必要があります。

・ハイハイ前や寝ているとき→1/125以上

 

・ハイハイから伝い歩き→1/250以上

 

・歩く、走る→1/500(できれば1/250のほうがベター)

寝ている、お絵かき中など動きの遅いときは1/125くらいでもしっかり構えればブレずに撮影できます。

逆に、動きがあると1/250以上でなければブレます。

ただ、1/250以上になるとかなり写真が暗くなるので注意が必要です。

基準は1/250で、暗ければISO感度で調整しましょう。

室内で子供の写真を撮影するときに使えるカメラの機能

せっかくならいつも以上にかわいく撮ってあげたい我が子の姿。

カメラについている機能を使いこなせば、より上手く写真に残せるかも知れません。

AFモードはAIフォーカスを選ぶ

AF動作

AFモードでは、被写体へのピントの合わせ方を選ぶことができます。

Canonの場合、ワンショット・AIサーボ・AIフォーカスの3種類があります。

・ワンショット→動かない被写体のときに使う(初期設定だとこれ)

 

・AIサーボ→動く被写体のときに便利(自動で被写体にピントを合わせ続けてくれる)

 

・AIフォーカス→被写体の動きによって、ワンショット・AIサーボに自動で切り替え

子供の動きは、大人には予測できません。

さっきまで走っていたかと思えば、急に落ち着くこともあります。

ピント合わせに苦労している人は、いろんな動きに対応できるAIフォーカスがおすすめです。

カメラ設定

カメラ設定の⑩の部分で変更できます。

MEMO

AIフォーカスは、NikonではAF-F、SONYではAF-Aという名称です

関連記事>>>AFモードとは?AIサーボとAIフォーカスの違いと選び方

ピクチャースタイルを変えてみる

ピクチャースタイルの設定

ピクチャースタイルでは、撮影するシーンに合わせて写真の雰囲気や仕上がりを変えることができます。

初期設定ではA(オート・上の図の左上)になっていますが、【P】のポートレートスタイルを選ぶと、肌色をやわらかい雰囲気で撮影ができます。

とくに、赤ちゃんの室内撮影におすすめです。

カメラ設定

カメラ設定画面の⑥から変更できます。

なお、Canon以外の機種の方は以下の名称になります。

Nikon→ピクチャーコントロール

SONY→クリエイティブスタイル

PENTAX→カスタムイメージ

OLYMPUS→仕上がり

いつもと少し違う雰囲気にしてみたい方、ぜひ試してみてください。

関連記事>>>【Canon】ピクチャースタイルでふんわりからポートレートまで簡単設定。おすすめはどれ?

室内で子供の写真を撮るときのポイント

child

わたしがいつも子供の写真を撮っているときに気をつけていること、これをやるともっとかわいく撮れる!というポイントをお伝えします。

子供の目線の高さから撮る

まずは大前提、子供の目線に合わせて撮影してみましょう。

いつも立って撮ってた・・・という人、ちょっとしゃがんで撮るだけで、いつもと違う雰囲気の写真になります。

テーブルで何かしているなら、テーブルの高さから、立って踊っているなら、大人はしゃがんで。

立ち座りの繰り返し、正直かなりきついです・・・でも、そのぶん可愛い写真がたくさん残せます。

目線の高さ、ちょっと気にしてみてください。

逆光にならないように注意

カーテンの前に立っている場合、外からの光で逆光になり、子供の顔が暗くなってしまいます。

また、室内の電気を付けている場合でも、電気を背にすると逆光になります。

逆光用のカメラ設定もできますが、移動してもらえるならそのほうが楽です。

万が一、逆光での撮影が長引きそうな場合は、「逆光撮影で使えるオートライティングオプティマイザの設定方法と選び方」のページを参考にどうぞ。

もちろん、逆光でも素敵な写真は撮れますが、顔が暗いけどどうしたらいいのか分からない・・・と悩んでしまうようなら、明るい場所での撮影に専念しましょう。

関連記事>>>【逆光写真の撮り方】逆光撮影でも失敗しない!被写体別のコツを徹底解説【カメラ初心者必見】

1枚撮ったら確認するくせをつける

夢中で撮ったはいいものの、あとで見返したら、全部ピントが合ってない・・・暗い・・・

そんな経験、ありませんか?

そんな悲しい思いをしないためにも、1枚撮ったらチェックするくせをつけておきましょう。

わたしもスタジオ撮影のとき、1時間で何百枚撮もりますが、必ず1枚撮ったら確認するように心がけています。

カメラも機械なので、いつ不具合が出るか分かりません。

貴重な1枚を無駄にしないように、1枚撮ったら確認、気に入らなければ設定の見直しをするようにくせ付けましょう。

注意

気に入らない写真を消去する作業は撮影が終わってから!消去してる間に、奇跡の瞬間があるかもしれません!

室内で子供の写真を撮る設定手順【目的別】

では最後に、カメラ設定を決める手順を紹介します。

自分がどんな写真を撮りたいのか、当てはまるものを考えながらご覧ください。

関連記事>>>【P・M・Tv(S)・Av(A)】撮影モードとは?それぞれの特徴と使い分けを知ろう

背景のボケ感を大切にしたい

①撮影モードは絞り優先(Av・A)モードを選択

②絞りはF1.8からF4.0くらいに設定する

③ISO感度は、ISO400スタート。暗ければ一段階ずつ上げる

④ピントの位置に注意して撮影する

絞り優先モードの場合、シャッタースピードは自動で決まります。

絞りが小さいほどピントの合う範囲もせまくなるので、ピントの位置を常に確認しながら撮影しましょう。

関連記事>>>Av(絞り優先)モードの使い方。初心者におすすめって本当?

関連記事>>>一眼レフカメラのピントが合わないときの原因と、ピントの合わせ方

動き回る子供を撮影したい

①撮影モードはシャッタースピード優先(Tv・S)モードを選択

②シャッタースピードは1/250以上にする

③ISO感度はISO800以上。暗ければ上げていくけれど、できれば1600くらいまで。

④AFモードはAIフォーカスかAIサーボを選択

シャッタースピード優先モードを使うと、絞りは自動で決まります。

シャッタースピードを速くすることで写真が暗くなりがちなので、ISO感度で調整しましょう。

とりあえず室内で明るく撮れればいい

①撮影モードはマニュアルモードを選択

②ISO感度を天候に合わせて設定(最初に解説してる部分参照)

③絞りはF4.0に設定(適度にボケつつピントずれしにくい)

④シャッタースピードは1/250に設定

とりあえず、室内で子供の写真が明るく撮れればいい、という人はこの流れで。

暗い場合はISO感度で調整しましょう。

室内でも子供のかわいい姿を写真に残そう

室内で子供の写真を撮るときのカメラ設定やポイントについて解説しました。

大人には理解不能な動きをする子供たち、その動きに翻弄させることもありますが、何をどう変えればいいのかを分かっていれば、焦ることはありません。

翻弄されつつも、可愛い写真をたくさん残してあげましょう。

きっと、一生の思い出に残るはずです。

 

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