※2020.06更新
一眼レフやミラーレスを買ったけど、どのモードを使ったらいいのか分からない。
オートでしか撮ったことがないけど、他のモードも使ってみたい!
そう思ったことはありませんか?
今回はそんなあなたに、M・P・Tv・Avの4つの撮影モードのちがいや特徴についてご紹介します!
これを読めばどのモードを使えばいいのか、すぐに理解できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。
4つのモードの呼び方
「P・M・Tv・Av」の4つのモードは、それぞれ日本語で呼び方がありますので、まずはそれを確認しましょう。
Pモード→プログラムモード
Mモード→マニュアルモード
Tvモード→シャッタースピード優先モード
Avモード→絞り優先モード
Canon以外の機種の場合、TvモードはSモード、AvモードはAモードと表記されます
カメラ設定と明るさの関係
それぞれのモードの特徴について知る前に、カメラがどうやって写真の明るさを変えたり、ボケ感を変えたりしているかを確認しましょう。
カメラが写真の明るさを決める要因としては
③絞り
という3つの要素が関係しています。
この3つの数値の大小によって写真が明るくなったり、暗くなったり、背景がボケたり、動いているものが止まってみえたりするのです。
詳しくは「ISO感度・絞り・シャッタースピードの関係で写真の明るさが決まる!」というページで解説していますので、参考にどうぞ。
では、それぞれのモードの特徴を確認していきましょう。
Pモードとは?
Pモードとは、プログラムモードのことです。
日本語で呼ぶなら、半自動モードのこと。
全自動モードでは
①ISO②シャッタースピード③絞り
の3つを、すべてカメラが自動で設定してくれます。
しかし、Pモードでは上の②③のみカメラが自動設定します。
つまり、ISO感度の値は自分で決定する必要があるということ。
シャッタースピード・絞り以外は自由に決められる
ISOは自由に決定できるので、撮りたい明るさがある方にはおすすめです。
また、全自動モードとはちがい、露出補正や測光モードなども自由に決められるので「全自動からは卒業したいけど、まだカメラに頼りたい」という方にはおすすめのモードとなっています。
実際にはあまり使わないモード?
全自動よりは自由度が高いPモードですが、実際使っている人をほとんど見たことがありません。
その理由は単純で、Pモードよりも他のモードで撮ったほうが自分の好きな雰囲気の写真に仕上がるからです。
わたしも一眼レフを買ってから4年以上経ちますが、一度もPモードを使ったことがありません。
どういうモードなのかを理解したうえで、他のモードを使うことをおすすめします。
Mモードとは?
Mモードとは、マニュアルモードのことです。
こちらは
①ISO②シャッタースピード③絞り
をすべて自分で決めて設定するモードとなっています。
中級者から上級者向けのモード
マニュアルモードは、すべての数値を自分の好みの値に設定できるので、自由度が高い反面、カメラ初心者にはハードルの高いモードといわれています。
自分で数値を決めるには、ISO感度などの数値が大きくなるとどうなる、小さくなるとどうなる、ということが分かっていないといけません。
そこを分からず、なんとなくの数値で撮っていると、白飛びや黒つぶれをしてしまったり、合ってほしい場所にピントが合わない、なんてことも考えられます。
関連記事>>>一眼レフカメラのピントが合わないときの原因と、ピントの合わせ方
そのためマニュアルモードは初心者ではなく、中級者から上級者向けのモードといえます。
明るさの仕組みを理解していれば、もっとも自由度が高いモード
マニュアルモードは、中級者以上におすすめの反面、ISO・絞り・シャッタースピードの関係さえ理解していれば、もっとも自由に写真が撮れるモードともいえます。
各数値の特徴を理解していれば、初心者でも十分使いこなせます。
「カメラのマニュアル(M)モードとは?初心者でも簡単な使い方と設定方法」のページで、マニュアルモードの詳しい使い方を解説しています。
Tvモードとは?
Tvモードとは、シャッタースピード優先モードのことです。
シャッタースピードとISOの値は自由に設定できますが、絞りの値は自動で決まります。
動くものを撮るのに最適なモード
Tvモードはシャッタースピードを自由に設定できるので、動くものを撮影したいときにおすすめのモードです。
たとえば、子供の写真や電車・飛行機などの乗り物の写真、川や滝の流れを撮るにも適しています。
動きの速いものを撮影するときにはシャッタースピードを速くすると止まってみえる写真が撮れますし、逆に遅くすると動きの分かる写真が撮れます。
関連記事>>カメラのシャッタースピード(速度)とは?その目安は?
Avモードとは?
Avモードとは、絞り優先モードのことです。
絞りとISOの値は自由に設定できますが、シャッタースピードは自動的に決定されます。
ボケ感を出したいならAvモードがおすすめ
Avモードの一番の特徴は、なんといっても写真のボケ感を調整できること。
一眼レフの一番の楽しさは、写真のボケ感にあるといっても過言ではありません。
そのボケ感を自由に設定できるのがAvモードで、絞りの値が小さければ小さいほど背景がよくボケます。
関連記事>>>F値(絞り)とは?その目安と、ボケ感を出すにはどうしたらいいの?
カメラ初心者にはAvモードがおすすめ
P・M・Tv・Avの4つのモードの特徴について紹介しました。
それぞれ異なる特徴を持っているので、どのモードを使うべきか分からない・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのは、ずばりAvモード。
関連記事>>>Av(絞り優先)モードの使い方。初心者におすすめって本当?
このページでも何度かお話ししていますが、一眼レフの楽しさを知るには「背景ボケ」を体験することが一番です。
スマホカメラやコンデジではできない、一眼レフ特有の「ボケ」をつくることに慣れれば、写真に飽きることもないですし、もっと撮りたい!と思えるはず。
カメラ初心者だからこそ、Avモードで絞りの値を最小値に設定して、ボケる感覚を楽しんでほしいと思っています。
おなじようなことを「背景をぼかす仕組みと方法を学んで、カメラをもっと楽しもう!」の記事でも詳しく書いてます。
動くものを撮るならTvモード
Avモードがおすすめだとお伝えしましたが、もしも撮影するものが動くもの(子供の走っている写真など)の場合にはAvモードはおすすめできません。
シャッタースピードが自動で決まるので、撮りたいものがブレている写真になってしまうためです。
動きのある写真を撮りたいなら、Tvモードを使ってみましょう。
被写体によってモードを使い分けるのも、ひとつの手です。
各モードを使いこなそう!
4つのモードの特徴についてご紹介しました。
最後にそれぞれの特徴を簡単に表にまとめましたので、参考にご覧ください。
赤文字の「手動」は自分で好きな数値に設定できる部分、青文字の「自動」はカメラが明るさなどを考えて自動で設定してくれる部分です。
それぞれのちがいを理解して、被写体や環境によって4つのモードを使いこなせるようになりましょう!
次におすすめの記事>>>旅行やおでかけ時のカメラの持ち運び。注意点と必要なものまとめ